• 経営分析の必要性について

    (質問)  経営分析は、なぜ必要なのですか?

    (回答)  経営分析(主として財務分析)というのは、主として2種類に分類されます。一つは、数字の実数の比較により分析するもの(実数分析)と、もう一つは、比率を使い分析していくもの(比率分析)とがあります。前者について、みなさんがよくご存じなのは、前期比較分析だと思います。これは、実際の数字により差額を出すことにより、前期との比較を実数で見るものです。後者は、同じ前期比較分析であるとしても、実数ではなく、「%」等の比率を使用して分析します。これについては、損益計算書を売上高を基準にして各構成項目を「%」により表示するものや、自己資本利益率(ROE)等があります。

    なぜ、経営分析が必要であるのかというと、経営を単なる「勘」や「経験」という主観的なものさしにより行うのではなく、「数値」を基準にした客観的なものさしにより、経営を誰にでもわかるようにするためです。ただし、経営をわかるとはいっても、あくまでも、数値により把握しやすくなるというだけであり、「経営」自体は、現場を経験しない限りはわかりません。 評論家やセミナー講師等が経営分析により経営のすべてがわかるような口ぶりをしていますが、あくまでも机上の話です。

    愛媛県松山市古川北1丁目17番1号
    なかむら税理士事務所
    税理士 中邨勝之

  • 資本利益率について教えてください。

    資本利益率とは、経営分析に用いられる用語で、一般的には、ROAやROEが知られていると思います。どちらも、資本に対する利益率という意味においては同じなのですが、見方が少し異なります。

    ROAとは、Return On Asset の略称で、「総資本利益率」のことです。会社の総資本に対する経常利益(営業利益、当期純利益の場合もあります)の割合であり、

    総資本利益率=経常利益/総資本×100%

    の算式で計算されます。これは、会社が調達運用した総資本によりどれだけの利益を獲得する能力があるかというものを表す指標です。

    ROEとは、Return On Equity の略称で、「自己資本利益率」のことです。会社の自己資本(決算書でいう「純資産の部」)に対する当期純利益の割合であり、

    自己資本利益率=当期純利益/自己資本×100%

    の算式で計算されます。これは、会社の株主からの視点より、株主に帰属する持分からどれだけの利益が獲得できたかを示す指標です。

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